運転免許を取得してから、長い間運転する機会に恵まれず、気が付いたらペーパードライバーになっていた、初心者ドライバーの頃に怖い思いをしてから運転が苦手という方は少なくないのではないでしょうか。
今回は、久しぶりの運転を控えている方、運転が苦手な方に向けて、運転前の準備や駐車のコツなど運転が苦手な人の克服方法について解説していきます。
運転が苦手な人の特徴は主に2つに分類されています。
運転手は、万が一のことがあった場合に、すべての責任を負わなければなりません。
そのリスクと責任が重みになってしまい、ストレスや疲れを感じてしまう人も少なくありません。
運転中に不安を感じすぎると、些細な出来事に過敏に反応してしまい、思わぬ事故につながる可能性があります。運転に対して余裕が持てるまでは、ベテランドライバーと練習を重ねるなど不安を取り除くことが必要です。
見通しの悪い道路で確認を怠る、交差点でスピードを落とさないなど、リスクの予想が立てられない人は、運転でヒヤッとする経験が多いのではないでしょうか。運転は危ないものだという意識がない人は、自分が注意深く運転できているか考えてみてください。
運転免許教習所で学習する「かもしれない運転」で危機予測をしっかりと行い、急な事態でも慌てないように心がけましょう。
①前後のスライド
シート座面下にあるレバーを引きながら位置を調整します。ブレーキペダルを一番奥まで踏んだときに膝が伸び切らず軽く曲がった状態になるのが正しい位置です。膝が伸び切った状態だとブレーキを強く踏み込むことが出来ません。
②リクライニング
前後の位置が決まったら、バックレスト(背もたれ)の角度を合わせます。シート側面にあるレバーで調整します。両手でハンドルを持った時に背もたれから体が離れず、手が伸び切らない位置に合わせます。
③シートの高さ
リクライニングレバーの前にあるレバーでシートの高さを調整します。手足の操作がしやすい位置に合わせます。背の低い方は高い位置にセットすると、目線が高くなって見晴らしがよくなるだけでなく、より足とペダルの距離を調整しやすくなります。
④ハンドル位置
ステアリングポストの下や横にあるレバーでロックを解除し、ハンドルを上下に動かして握りやすい位置に調整し、レバーで再びロックします。
シート位置の調節が完了したら、次にドアミラー(サイドミラー)とルームミラーの位置を合わせていきます。
①ドアミラー(サイドミラー)
ミラーの調整スイッチはハンドルの右側、またはドア側面についているのが一般的です。動かしたいミラー(左・右)を選択。上下左右キーで位置を調整します。
左右ともに、目安は鏡面の1/4程度に車体が映る位置に合わせます。車体がミラーに映っていると距離感がつかみやすくなります。
上下の調節は、路面が1/2程度映る位置に、あまり上に向きすぎると、車体の近くが見えなくなってしまいます。反対に下向きすぎると、後方の様子が分かりづらくなってしまいます。車体近くと後方が確認できるちょうどよいポイントを心がけましょう。
②ルームミラー
ルームミラーは、できるだけリアウインドウ全体が見える位置で、ルームミラーとリアウインドウの中央が揃うように調整します。リアウインドウの上端または下端のどちらかしか映らない場合は、下端が見えるようにしておくと、後続車両との距離感をつかみやすくなります。
運転席に座った状態で、クルマの幅をどれくらい把握しているかを「車幅感覚(車両感覚)」といいます。ぶつからない余裕である「安全マージン」を含んだ車幅感覚を大切にして、無事故のドライブを徹底しましょう。
車幅感覚の覚え方は、運転席から見える「左前の視界」を覚えることです。停止線など目印に対し、ギリギリでクルマを停止させ、運転席からの視界を確認し、身体に覚えさせましょう。
カーナビがあれば事前にルートをチェックしなくても良いと勘違いしていませんか。慣れている土地ならよいですが、分かりづらい交差点や車線変更などを把握していないと、ナビからの急な指示に慌てて無理な割り込みをしてしまい、トラブルの原因になる可能性もあります。
まず、シートベルトを引き出し、捻じれないようにバックルに装着します。
次に、腰ベルトが骨盤の固いところを通過するように調整します。
また、肩から横腹に通る肩ベルトは、鎖骨の堅いところを通るようにします。
最後に、ベルトが身体にぴったり密着するように、余ったベルトをベルト収納部分に巻き取らせます。軽くベルトを引っ張ると、ベルト収納部が自動で巻き取ってくれます。
安全のために必ずシートベルトを着用し、同乗者がいる場合は同乗者にも着用させましょう。
シートベルトを確実に着用したら、次はエンジンをかけます。
シフトレバーのポジションが「P」になっていることを確認し、右足でブレーキを踏みます。次に、エンジンキーを「LOCK」の位置に差し込んで、「ON」まで回します。
セルモーターが回りエンジンが始動するので、エンジンがかかったらキーから手を放します。
シフトレバーのポジションが「P」になっていることを確認し、右足でブレーキを踏みます。次に、エンジンスイッチを押すと、セルモーターが回りエンジンが始動します。
発進するために、シフトレバーをDレンジに入れます。
エンジンのかかった状態でブレーキを踏みながら、シフトレバーを「D」まで動かします。
最後に、停車時の静止状態を保つためのサイドブレーキを解除します。
乗用車で最も多いのが、レバー式サイドブレーキです。
レバーを握り、少し上に引き上げながら先端のノッチ(ボタン)を押しながら下へ戻すことで解除できます。
最近の軽自動車に装備されている印象の強い、足踏み式パーキングブレーキです。
ブレーキペダルの左隣にパーキングブレーキペダルがあります。
制御されているペダルを、更に踏み込むとペダルが上がって解除できます。
走行中に一番大切なことは、周囲の流れに合わせた運転をすることです。
他のクルマが60kmで走行している中で、1台だけ40kmで走行していると、車線変更や合流などのペースがずれてしまうので、思わぬ事故のもとになると言われています。
周囲の流れに合わせた運転をするためには、車間距離をしっかりと取ることが重要です。
前走車との距離が近すぎると、ブレーキや車線変更、合流など、すべての運転が余裕をもってできなくなってしまいます。
その上で、左右と後ろを頻繁に確認しましょう。車線変更をするときに、周囲を確認しない人がいますが、車線変更に際に死角にいたバイクを巻き込んでしまうなど、危険性が高まってしまいます。少なくとも5秒に1回は、ドアミラーやルームミラーを使用して、周囲を確認しましょう。
最後は、運転のなかで最も苦手意識を持ちやすい、「車線変更」と「合流」です。
この2つが苦手な人は多くの場合、入ろうとする車線を走ってくるクルマの「前」にスペースを見つけて入ろうとしています。走ってくるクルマの方が速度が速いので、いくらスペースが空いていてもあっという間に追いつかれてしまうので、焦ったりヒヤヒヤしたりしてしまいます。
安全な車線変更や合流をするためには、走ってくる車の「後ろ」についていくようなイメージで行うと、焦る必要がなくスムーズに入ることができます。
駐車するスペースが壁沿いや狭すぎる場所だと、何度も切り返す必要があったり、最初からバックで進入しなければできない場合など、運転に慣れていない人にはかなりハードルの高い駐車になります。
広めの駐車場や、隣のスペースが空いている駐車場を狙ってゆっくり駐車しましょう。
大型ミニバンやトラックなど大きなクルマの隣は避けましょう。ぶつかる確率が高くなるだけでなく、クルマの乗り降りをする際に気を遣わなければいけません。
また、出入口の近くも避けたほうが良いでしょう。車の出入りが激しいポイントなので、時間をかけて駐車することができないので、焦ってぶつけてしまう可能性が高いです。
運転が苦手な人のほとんどは、バックで駐車を行う車庫入れに苦手意識を持っています。
運転をするなら必ず押さえておきたい車庫入れの方法とコツについて解説していきます。
いつも同じ感覚で駐車ができるように、操作を始める最初の位置を決めます。駐車場所を選んだら、その左隣に止まっているクルマに対して、50cmの隙間をあけながら垂直になるようにクルマを寄せます。
先ほどの停止した位置からハンドルを右に切りながら、ゆっくり前進しましょう。駐車スペースに対して斜め45°の状態になります。
左隣のクルマが左のドアミラーに映って、自分のクルマとの間に少し隙間が見えるところまで前進したら停止。ハンドルをまっすぐに戻して、ギアをバックに入れましょう。
後方の様子を確認し、ハンドルをまっすぐにしたまま、駐車枠に向けてバックします。左隣のクルマをドアミラーで確認しながらゆっくりとクルマを後進させましょう。
自分のクルマの左後ろのタイヤが、左隣のクルマの右前端を通過したら、ハンドルを左に切ります。ゆっくりとハンドルを操作し、隣のクルマに対して車体を平行にしましょう。
左右どちらかに寄りすぎている場合は、一度前進して車体位置を修正しましょう。
クルマの運転に慣れてきても神経を使う人が多いのが縦列駐車です。
難易度の高い縦列駐車の方法とコツについて解説していきます。
縦列駐車を始めるポイントは、停めたい駐車枠の前の駐車枠に収まるクルマの真横です。ハザードランプをつけて周囲に駐車の意思を示してから、50cmの間をあけて停車します。
ハンドルを左いっぱいに切ってバックしてください。
この状態だとクルマの前方が少し右にはみ出ていくので、十分に安全に注意しながら、右側のドアミラーで後ろの様子を確認します。
ドアミラーに、停めたい駐車枠の後ろの駐車枠に駐車されているクルマ全体が映ったら、ハンドルをまっすぐに戻しましょう。
自分のクルマの左前方が、前のクルマの後端を通過したら、ハンドルを右いっぱいに切ってください。
ギリギリまで下がったら、ハンドルを左に切って前進し、位置を調整します。
縦列駐車を完璧に覚えれば、どこに出かけてもクルマの置き場所に困りません。
運転に慣れるための練習をする時は、運転に慣れている人に同乗してもらいましょう。
運転している時に想定外の事態が発生しても、運転に慣れたドライバーなら冷静に対処してくれます。また、万が一不安が勝った場合でも、運転を交代してもらうことが出来る安心感もあります。
車で外出した時には、必ず駐車をしなければなりません。
自動車教習所で学ぶ駐車は、「何番目のポールを目印にハンドルを切る」という方法のため、実際には応用しづらい場合が多くあります。
そのため、自宅の駐車場など他人の迷惑にならない、慣れている駐車場で駐車の練習をするのが肝心です。繰り返し何度も練習することで駐車のコツが見えてきます。
運転に慣れるためには、注意するべきことが少ない道を選ぶのがベターです。
車道と歩道がきっちり分かれていて、路上駐車等が少なく、クルマの通りもそれほど多くない道路を選ぶと心に余裕をもって練習をすることが出来ます。
自動車教習所を卒業してからしばらくクルマに乗っていない、身近に経験豊富なドライバーもいない。そんな悩みをお持ちの方には、教習所で行われている「ペーパードライバー教習」を活用する選択肢もあります。
ペーパードライバー教習は、教習所によって異なりますが、総合的に運転を教えてもらえるコースや、苦手項目に特化して指導してもらえるコースがあり、おおよそ1時間当たり5,000円から11,000円で受講できます。
クルマの運転のしやすさで重視されるのが、車高の高さと運転席からの視界の良さです。
N-BOXは、軽自動車売り上げナンバー1のトール型軽自動車です。車高が高いので、視界は抜群によくどこを見ても死角が少ないので安心して運転することが出来ます。
また、シティブレーキアクティブシステムを採用しており、低速走行時に衝突の恐れがあると作動する自動ブレーキサポートが搭載されているのも安心ポイントです。
運転が苦手な人は、予防安全装備が充実しているクルマを選ぶ傾向にあります。
万が一の事態を未然に防ぐための技術が充実していると心に余裕をもって運転できます。
ハスラーの上位グレードには、予防安全装備「デュアルカメラブレーキサポート」が採用されています。車両に2つのカメラを搭載し、2つのカメラの映像から障害物の大きさや距離を判断する仕組みになっており、歩行者や自転車の検知能力が高いことに加えて、作動する速度も軽自動車の中で最高レベルになっています。
今回は、ペーパードライバーや運転に苦手意識のある方に向けて、運転の基礎知識やコツについて解説してきました。クルマは基本的な運転方法を覚えてしまえば、とっても便利な乗り物です。
ベテランドライバーと一緒に練習したり、運転しやすいクルマに乗ることで、運転に対する不安感は薄れていきます。しかし、クルマの運転が上達するには、とにかくクルマを運転し慣れることが大切です。
クルマの運転をマスターして、便利で楽しいドライブを楽しみましょう。