滋賀はマイナーな県というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。京都のような世界的な観光地ではないものの、歴史遺産や自然がいっぱいの滋賀にはデートで訪れたいスポットがたくさんあります。今回は、絶景カフェから夜景スポットまで、京阪神からアクセスのよい湖東エリアの日帰りドライブコースをご紹介します。
湖東エリアを代表する観光スポットの彦根城。江戸時代以前の天守閣が残る「現存12天守」のひとつであるとともに、天守が国宝に指定されている国宝5城にも数えられている歴史的価値の高い城です。
築城は江戸時代が始まった1603年。明治の廃城令で取り壊されることが決まっていましたが、たまたまこの地を訪れていた明治天皇が彦根城を気に入ったことから、解体を免れました。天守は3層3階でこじんまりとしていますが、調和のとれた屋根の曲線が大変美しいといわれています。国宝天守の他、太鼓門や天秤櫓など重要文化財も多く、見どころの多いお城です。
彦根城を写真に撮るなら内堀の外からがおすすめ。特に桜の季節はとても美しく、桜のピンクと白壁と屋根の黒のコントラストが見事です。彦根城デートでもうひとつおすすめなのが、国の名勝にも指定されている玄宮園です。玄宮園は広大な池を中心とした回遊式の日本庭園で、玄宮園から望む彦根城はとても風情があります。
滋賀を訪れたらぜひ味わいたいのが近江牛です。近江牛は、神戸牛、松坂牛とともに日本三大和牛に数えられているブランド牛で、400年以上の歴史を持っています。年間6000頭しか出荷されない希少な和牛で、オレイン酸を多く含んだ牛肉は、きめ細やかな滑らかな肉で、さっぱりと甘い脂と芳醇な香りが特徴です。脂の溶けだす温度が低いため、口に入れるととろけるようになくなります。
彦根で近江牛をリーズナブルに味わえるのが、「近江肉せんなり亭 伽羅」です。江戸時代の城下町を再現し、白壁と黒格子の町家が軒を連ねる「京橋キャッスルロード」に店を構えています。町家風の店内は落ち着いた和モダンの空間。座敷席の他、テーブル席や個室風の座席も用意されています。
ランチタイムは近江牛の御膳が2000円台からとリーズナブル。すき焼きやローストビーフ丼、近江牛肉の鉄火丼など、近江牛のおいしさを堪能できるメニューが揃っています。
近年、近江八幡グルメで人気が高まっているのがクラブハリエ(CLUB HARIE)のバームクーヘンです。デパ地下では行列必至。特に焼き立てのバームクーヘンが人気です。
クラブハリエは、近江八幡に本社を構える和菓子屋「たねやグループ」が運営している洋菓子店で、滋賀県内に複数の店舗を構えています。「ラ コリーナ近江八幡」は、「自然を愛し、自然に学び、人々が集う繋がりの場」をコンセプトとした、たねやグループの新しいフラッグシップ店です。
ラ コリーナ近江八幡はJR近江八幡駅から車で15分ほど。滋賀の山々に囲まれた自然豊かな環境に立地しています。広大な敷地には、クラブハリエやたねやの和洋菓子が揃うメインショップをはじめ、カフェやフードコートなどがあり、できたてのバームクーヘンやカステラなどここでしか食べられないオリジナルスイーツなどを楽しめます。
工房で焼き上げたできたてのスイーツを購入できるのもここだけ。近江八幡は江戸後期から明治・大正期の古い街並みが残るエリアでもあるため、レトロな街の散策や水郷巡りとあわせてぜひ訪れたいスイーツ店です。
琵琶湖の東側は、琵琶湖に沈む夕日の美しさで知られています。琵琶湖の夕景スポットとしては長浜市の豊公園が有名ですが、基本的に琵琶湖の東岸ではどこでも美しい夕日を望むことができます。湖岸道路沿いには駐車可能な緑地や公園が点在しているので、夕刻のドライブにおすすめです。
近江八幡の水ヶ浜には、琵琶湖に沈む夕日を望む絶景カフェ「シャーレ水ヶ浜」があります。シャーレ水ヶ浜は湖畔の高台に佇むカフェ。国民休暇村近江八幡から湖沿いの県道を南下していくと、突然眺望の開けた空間が出現。その奥にログハウス調の一軒家カフェが目に飛び込んでいます。
店内は木の温もりがあふれる山小屋風のログハウス。大きな窓からも琵琶湖を眺められますが、特筆すべきは琵琶湖に向かって並んだテラス席です。その中でもおすすめは、湖に向かってテラスをぐるりと取り巻くカウンター席。開放感抜群で、目の前には琵琶湖の大パノラマが広がります。
昼間ももちろん素晴らしい景観が広がりますが、夕刻は圧巻!琵琶湖に沈む夕日と茜色に染まった空は、文字通り圧倒されるほどの美しさです。
琵琶湖の東岸を巡るドライブデートは、ロマンティックなムードに浸れる夜景で締めくくりましょう!琵琶湖周辺の夜景スポットなら、比叡山ドライブウェイがおすすめです。
比叡山ドライブウェイは、大津市田の谷峠から比叡山の山頂を結ぶ全長8.1kmの有料道路。比叡山頂から雄琴の仰木ゲートまでは全長11.8km奥比叡ドライブウェイが直結しています。比叡山の山腹を走る道路からは琵琶湖の南側を一望でき、秋の紅葉シーズンには赤や黄色に染まった木々の下を走れるドライブウェイです。
両ドライブウェイには合計5つの展望台があり、どの展望からの琵琶湖や大津方面の夜景を楽しめます。いちばん人気は、田の谷ゲートから最低料金で往復できる「夢見が丘」。田の谷ゲートから約2km、標高525mに位置する展望台で、琵琶湖の南岸エリアや大津市街の夜景を一望できます。夢見が丘は展望台まで行かなくても、駐車場の車内からも夜景を楽しめます。
大津市街だけでなく京都市街の夜景も楽しみたいなら、比叡山ドライブウェイの最高地点である「四明が嶽第二駐車場」がおすすめ。人の少ないところでゆっくりと夜景を見るなら奥比叡ドライブウェイの展望台に行くとよいでしょう。
滋賀県は琵琶湖を中心に、湖南、湖西、湖東、湖北の4つのエリアに分かれます。近くを名神高速道路が通りっている湖東エリアは京阪神からアクセスしやすいため、日帰りのドライブデートにおすすめです。時間が許せばもう少し足を延ばして、黒壁ミュージアムなどが人気の長浜まで行ってみるのもいいですね。
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